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[新製品開発のお知らせ]
2004.5.31

車両情報の遠隔管理を実現するエコドライブ用小型車載機を開発

日本電気株式会社
NECソフト株式会社
株式会社テクトム

NEC(本社:東京都港区、代表取締役社長:金杉 明信)、NECソフト株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:関 隆明)、株式会社テクトム(本社:東京都中野区、代表取締役社長:富田 直樹)はこのたび、GPSモジュールと通信モジュールの搭載により、ASPサービスによる車両情報遠隔管理機能を備えたエコドライブ用小型車載機を開発しました。

このたび開発した車載機の特長は以下の通りです。

(1) 通信モジュールおよびGPSモジュールの搭載により、ASPセンターと連携させることで、運転中や家庭・職場等で燃費及びCO2排出量を確認可能。また、運転中の燃費情報、運転者の運転特性、車両の位置情報などを活用した車両情報の遠隔管理システムを構築可能。
(2) 本体から出ているコネクタを差し込むだけで車両と接続することができるため、従来機器に比べ、取り付けの手間・費用を大幅に削減可能。

車載機から送信されるデータを加工し運転者及び管理者に燃費情報、運転特性を提供するASPセンターと、本車載機とを連携したシステムとして構築することにより、以下の効果が期待できます。

(a) 車両から排出されるCO2の削減と燃費向上
  車両から取得した正確な燃費情報をリアルタイムに運転者に提示することにより、エコドライブに対する運転者の意識を高め、無駄なアクセルワークを抑止し、燃費を向上します。また家庭、職場等でインターネットに接続して燃費やCO2排出量等を確認できるため、運転のフィードバックが出来、今後の運転に役立てることが出来ます。将来的にはCO2排出量の一括管理により、CO2排出権取引への応用も可能になります。
(b) 企業の業務改善、効率化に貢献
  GPSモジュールによる車両位置、走行距離、ガソリン使用量等を車載機からASPセンターにリアルタイムに送信し、一元管理することにより、営業車等の日報作成、走行距離やガソリン使用量の定量的管理、動態管理、配車管理、運行管理が行えます。その結果、車両を保有する企業・団体の業務効率化、経費削減が行えます。

近年、CO2などの温室効果ガス排出量の増大に伴う地球温暖化が大きな問題となっており、京都議定書を始めとしてCO2排出量削減が提唱されています。CO2排出量を部門別に分類すると、日本のCO2総排出量の約2割を運輸部門が占めており、そのうち約9割が自動車からの排出と言われております。そのため自動車からのCO2排出量低減が、地球温暖化対策の一つの鍵になります。自動車からのCO2排出量削減のためには、低燃費エンジンを搭載した車両へ置き換える方法もありますが、一方で、運転者の環境への関心を高め、個人レベルでの排出量削減を実現する方法もあります。本車載機は、燃費をリアルタイムに表示することにより、運転者への運転中の心理的効果と、運転データに基づいた情報提供により、燃費向上とCO2排出量の削減に貢献するものです。

本車載機及び、関連するシステムは、NECと、ASPサービスに関して豊富な実績を有するNECソフト、エンジン制御コンピュータに精通し車載機の開発に関して豊富な知識と実績を有するテクトムにより開発しました。

今後はシステムの実証実験を重ね、今年度中のサービス開始を目指して開発を進めていきます。また、センターを運転診断・動態管理・車両管理の基盤としてさらに活用し、ASP事業の展開を目指していきます。

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あらかじめご了承ください。

この商品についてのお問合せ先:
NEC ITS事業推進センター TEL:03-3798-0364
NECソフト 第一官庁ソリューション事業部 TEL:03-5569-3225
(株)テクトム 事業推進グループ TEL:03-5385-7750 E-MAIL:postmaster@techtom.co.jp